読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

クラシック

「マシューズ家の毒」ジョージェット・ヘイヤー

「紳士と月夜の晒し台」に続くジョージェット・ヘイヤーのコージー・ミステリ*1、シリーズ第2弾です。個人的には前作よりも、こちらの方が好みかな。現代のミステリだとインパクト重視が多いので、サイコパスが出て来たりおどろおどろしい動機が隠されていた…

「紳士と月夜の晒し台」ジョージェット・ヘイヤー

えーと、この話が果たしてロマンス小説なのか?と問われると微妙なジョージェット・ヘイヤーのミステリーです。ヘイヤーなので、当然艶っぽい描写はナッシング!その代わりに軽やかさとクラシカルな雰囲気を併せ持った物語の展開を楽しむのが、オススメの読…

「もつれた蜘蛛の巣」モンゴメリ

なんか「赤毛のアン」のバージョン違い?とでもいうのでしょうか?アンが可愛らしいきらきらとしたスワロフスキーで作られたビーズ細工のブローチみたいな話だとしたならば、この「もつれた蜘蛛の巣」は、先祖代々受け継いだ由緒ある骨董品のような話だと思…

「青い城」モンゴメリ

ルーシー・モンゴメリと言えば「赤毛のアン」を書いた作家として有名です。というより「赤毛のアン」そのものが世界中に知られていると言えるでしょう。しかしモンゴメリは、“アンを書いた人”というだけではないのです。ではどういう人なのかというと“皮肉ま…

「悪魔の花嫁」デボラ・シモンズ

デボラ・シモンズは、私がハーレクインを読みだした、ごく初期のころに気に入って読んでいた作家です。騎士と美女が出会って恋に落ちるというベッタベタな話が多いのですがヒストリカル分野での非常に人気が高く、ありがちとも言える恋物語に読者を引きずり…

「素晴らしきソフィー」ジョージェット・ヘイヤー

この作品はジョージェット・ヘイヤーの代表作とも言われていますが、当然前作の「フレデリカの初恋」同様にラブシーンと呼べるほどの甘い場面はありません。最後から4ページになってやっと主人公たちのカップルが両思いを告白し結婚の申し込みにたどり着い…

「フレデリカの初恋」ジョージェット・ヘイヤー

作者のジョージェット・ヘイヤーは、ロマンス小説愛好家の中でも好みが別れるタイプの作家かもしれません。なぜなら彼女の書く話は、官能シーンどころかラブシーンすらないからです。ヘイヤーは1974年とかなり昔に亡くなっている人なので、作中カップルの愛…