読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

愛憎

「心なき王が愛を知るとき」エリザベス・ホイト

海外のロマンス小説を愛読する私ですが、単発よりもシリーズものを好んで読む傾向を持っているので、このメイデン・シリーズも当然1作目から読破しています。しかし実はこれ、シリーズものの10作目なのです。 エリザベス・ホイトは、暗い面を持つ人物、特に…

「誘惑の晩餐」シェリー・トマス

恋は人の運命を変えることができるのだろうか?なんてことを本気で思うには、少々年を重ねすぎたと言えますが、シェリー・トマスが持つ筆の力に、ふとそんな戯言をつぶやいてしまいました。 この本はシンデレラ・ストーリーと紹介されてはいるものの、主役…

「待ちわびた愛」シェリー・トマス

ロマンス小説と大きくくられている作品の中には、恋愛の持つ甘やかさがメインの話だけではなく、男女の機微や人生の妙味を見事に描いている作品がひっそりと紛れ込んでいることがあります。シェリー・トマスに関しては「愛を知った侯爵」の回で、『お互い非…

「愛を知った侯爵」シェリー・トマス

前回の「あなたのそばで見る夢は」が生涯でただ一度の恋を書いているとするならば、この本に書かれている二人の恋愛は、“自分の自尊心を賭けた恋愛(戦い)”という表現がピッタリでしょう。このカップルはお互いとも非常に賢く抜け目ない上に、プライドも物…

「ガラスの家」ミシェル・リード

ハーレクインによくある「偽装結婚」ものです。それにしてもこの本のヒーローであるデインは、これまで読んだハーレクインの中でもぶっちぎりにワガママでした。出てくると怒鳴っているか機嫌が悪いかヒロインを誘惑しているかという、リアルでは絶対知り合…