読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

「ガラスの家」ミシェル・リード

 ハーレクインによくある「偽装結婚」ものです。それにしてもこの本のヒーローであるデインは、これまで読んだハーレクインの中でもぶっちぎりにワガママでした。出てくると怒鳴っているか機嫌が悪いかヒロインを誘惑しているかという、リアルでは絶対知り合いたくない人物ですね。リリーはこの男のどこがいいんでしょうか?私にはさっぱり理解できませんでした。

ガラスの家 (ハーレクイン文庫)

ガラスの家 (ハーレクイン文庫)

 

 あらすじ

金目当てに結婚し、浮気を楽しむ悪女!いわれなき汚名に彼女は耐えるしかなかった。リリーの夫は酔っ払い運転の車に轢かれて非業の最期を遂げた。すぐさま夫の兄デインに連絡が取られ、病院の殺風景な部屋でリリーは彼の到着を茫然と待つことになった。もうすぐデインがここに来る。私を軽蔑している彼が…。金目当てに僕の弟と結婚し、浮気を楽しもうとする悪女!名門ノーフォーク家の名を汚す女!二年前、結婚を間近に控えていた時、デインから浴びせかけられた言葉はいまでも忘れられない。

 

 

最終的に2人はくっついたけれども、またデインが癇癪を起こしてモメそうな気配がぷんぷんしています。ハッピーエンドがお約束のハーレクインだけれど、この2人はリリーの忍耐力が切れたら突然別れるんじゃないかと思ってしまいました(ていうかリリーの男の趣味は、正直どうかしてると思う)。

それにしても最後まで男性が自分でほとんど動かずに終わるという、ハーレクインのヒーローとしてあるまじきデインの行動力のなさには驚きました。どうにもそこが引っかかるので、私自身この話の再読はないと思います。