「約束のキスを花嫁に」リンゼイ・サンズ
この話はスコットランド領主の花婿ロスがヒロイン・アナベルに一目ぼれをしたことが話が展開するきっかけになっています。しかし私がこの件に関してはっきりさせておきたいことは、ロスが間違いなくおっぱい星人だということなのです!彼がアナベルの可愛らしさに一発でひきつけられたのは確かですが、同時にアナベルが“めりはりのある体つき”をしていたことを素早く見抜いたことは見過ごせませんね!
約束のキスを花嫁に (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
- 作者: リンゼイ・サンズ,上條ひろみ
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2014/07/22
- メディア: 文庫
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あらすじ
修道女見習いのドジっ嬢が突然、姉の代役でスコットランド領主のお嫁さんに――!?
修道院生活が長く、妻や女主人としての心得を知らないアナベルは不安を抱くも、ロスは 一目で彼女を気に入って結婚することに。共に暮らすうち、心やさしいロスに惹かれるアナベルだったが、不審な影が彼女に近づいて……
あらすじではドジっ嬢という紹介をされていますが、それでまとめるのはざっくりし過ぎな説明なんじゃないかと。実はアナベルは、「ある事情」で何度も殺されかかるのです。だから物語の中盤からは、話がミステリー仕立てになっていきます。ただし前半はロスがアナベルにむらむらしてはちょっかいをかけるという、エロコミックみたいな展開が続きます(何かというとドレスが破れる出来事が起こり、アナベルのおっぱいがドレスから飛び出してしまう)。もちろんそれだけではなく、嫁ぎ先のスコットランドでアナベルが領主の妻として奮闘する様子もなかなか面白いですね。この本で「領主の妻の仕事」というものがあるのを、初めて知りました。
領主の妻は城の女主人として采配をふるったり、騎士見習いを教育したりする仕事があるそうです。女主人は、騎士見習いに楽器や読み書きを教えて教育するらしい。責任も重大ですし、けっこう大変そう。
まぁロスはユーモアを解し妻を大事にする人物なので、おっぱい星人といえども納得することにしました。でも修道院生活が長いアナベルが、教会は水曜日と金曜日と日曜日(多い!)に夫婦の営みを禁止していると営みを断ることに対して、水曜日でもベッドでなければ大丈夫とか(でも場所は外とか穀物小屋!)水曜日だったけれどもう夜中だから木曜日になったので大丈夫とかいう形でユーモアを発揮するのはいかがなものかと思いました。