読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

「鏡のなかの魔女」クレスリー・コール

 この話はファンタジーです。実は私はファンタジーにまるで興味が湧かないのですが、ハーレクインを紹介するサイトでものすごくオススメされていたので、ものは試しでよんでみたのです。それにしてもまぁ、イロイロな意味で激しい激しい。その中でもこの本のカップルは、どっちも元気いっぱいですね。(イロイロな意味で

これは人狼(ライキー)や魔女、吸血鬼なんかの人外がばんばん飛び交う、クレスリー・コールのパラノーマルロマンスで、「ローア・シリーズ」という本の中の一冊です。私としては、3冊目のこの本が一番好きですね。

鏡のなかの魔女 (ソフトバンク文庫NV)

鏡のなかの魔女 (ソフトバンク文庫NV)

 

 あらすじ

180年前に「伴侶」を亡くし、絶望の淵をさまようライキーのボウエン。彼は多くの種族が参加する壮絶な宝探しレースで、若き魔女マリキータと出会った。強大な力をもち、将来を担うと予言されるマリキータに、ボウエンは強くひかれる。が、運命の相手である伴侶は生涯一人のはず。マリキータは亡くなった伴侶の生まれ変わりなのか?マリキータへの思いと伴侶への罪悪感にボウエンが葛藤するなか、マリキータに邪悪な力が忍び寄っていた…官能とサスペンスに満ちたRITA賞受賞シリーズ第3弾。

 

 

この本ではローアと呼ばれる世界の住人達が「タリマンズハイ」という女神主催の宝探しゲームをしている最中のアレコレな様子が書かれています。このゲームに勝つと、なんと過去に戻れる鍵がもらえるということで、人狼・魔女・吸血鬼・デーモンなんかが入り乱れる文字通りの死闘(全員不老不死なので)が繰り広げられるのです。

それはそれで面白いのですが、魔女のマリキータがとにかくカワイくて好きになってしまいました!(かなりデレ多めのツンデレさん)といっても強力な魔力を持ち、人狼のボウエンを吹っ飛ばします。ボウエンも負けずに反撃しますが、(この2人はラブラブなカップルです、念のため)いさかいも激しい分、エッチも激しい!

このシリーズに出てくるカップルは、人外の組み合わせということで、とにかく官能シーンの描写が尋常ではなくエロいです。そこだけ抜き出すとAVかよ!と言いたくなりますが、全体の話の構成や人物描写、カップルの関係性がしっかり書かれていますから、官能シーンだけ浮いたりせず楽しめると思いますよ。でも同じロマンス小説の範疇であるはずの「素晴らしきソフィー」や「ときめきは永遠の謎」などとのあまりの違いに笑ってしまいます。

ちなみにマリキータはまだ不死になっておらず、身体が変化している最中ということで、とっても性欲が高まってたいへんなのだそうです(ボウエンはそれを知ってにんまりしていますね)。肉食人種が考える設定って強烈!