読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

「ときめきは永遠の謎」ジェイン・アン・クレンツ

2018年を迎えるにあたって、今年の目標に「自己開示」をしてみようと思い、読書の備忘録を公開してみたくなりました。どんな本を読むのか読まないのかはその人のかなり個人的な部分なので、これまでわが子にすら読んだ本をあまり知られたくなかったというのが本当のところです。なぜかふと思い立ったので、かなり偏った読書備忘録を書けるだけ書いてみようと決めました。第一弾は安定のジェイン・アン・クレンツです。

 

ときめきは永遠の謎 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

ときめきは永遠の謎 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

 

 

あらすじ

5人の女性によって作られた投資クラブ。そのうちの1人が殺害され、他のメンバーも姿を消す。 
このクラブにはもう一つの顔があり、答えを探す男と女に「過去」が立ちはだかる── 

 

 

 

「ハーレクイン」と呼ばれるロマンス小説が大好きなのだけれど、ジェイン・アン・クレンツの描く主人公の女性がハーレクイン的なヒロインかと言うと、ちょっと違う気がします。彼女の書く主人公の特徴は、落ち着いていてむやみに騒ぎ立てないからです。ハーレクイン的な見地から見れば、主人公のシャーロットがものすごーく魅力的とはいい難いかもしれません。シャーロットは殺人事件に巻き込まれてもパニックにならず冷静な判断を下し、精神的に少々問題を抱えた私立探偵マックスとの恋愛に対しても、相手を急かさず関係を少しずつ進めていく精神的に大人の女性です。個人的には「普通の」女性が内に秘めている魅力を書かせたら、ジェイン・アン・クレンツに右に出る人はいないんじゃないかと思っていますね。

 

官能シーンは、他のジェイン・アン・クレンツの作品と比べると普通かな。基本的には登場人物達が(犯人も含めて)無意味にごねたりしないので、いい意味で本当に安心して読めます。