「微笑みはいつもそばに」リンゼイ・サンズ
この作品から学んだことは、「死体はもっと計画的に移動させよう」と「いくら燃え上がっても窓際でいわゆる男女の“ことをいたす”のは、紳士淑女としてはいかがなものか?(外から丸見えだから)」の2つです。でも多分どっちも一生役に立たない学びだと思います。
微笑みはいつもそばに (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: リンゼイ・サンズ,武藤崇恵
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: 文庫
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あらすじ
死んだはずのイジワル夫が、とびきり優しくなって生き返った! ?
謎めく伯爵との熱い恋のゆくえは……
華やかなロンドン社交界で繰り広げられる抱腹絶倒のヒストリカル・ラブ!
注目の新シリーズ開幕!
リンゼイ・サンズは私の中で「ロマンス小説家」ではなく「艶笑コメディ作家」として君臨しています。ロマンスというよりか、エッチとかセクシーな色っぽさのあるコント的な展開の話が多いので、 リンゼイ・サンズ自身がかなりお笑いの才能に恵まれた女性だろうなと感じさせられますね。特にヒロイン・クリスティアナとお相手のラドノー伯爵の死体に関する掛け合いはネタ番組で見るアンジャッシュのすれ違いコントを思わせるため、何回読んでも面白くて仕方ないです。
そういったコメデイ・パートとは別に、クリスティアナが不幸せな結婚生活から受けた精神的な呪縛から段々と解き放たれる様子には、ついほろりとさせられます。ちょっと落ち込んでいる時なんかにはリンゼイ・サンズを読むのがお勧めなんですが、この文章から想像してもらうよりも結構エッチなシーンが多いので(しかもベッド以外での)、他人には少々薦めにくい本なのです。