「バルタルディの女」サラ・クレイブン
一組の男女が偶然出会ってひと目で恋に落ち、モメてからハッピーエンドを迎えるという「これがハーレクインだ」という話でした。私がこのタイプの話を読むたびに思うこと、それは「ホワイトボードを使って2人で2時間ほどきっちりと話し合いをすれば、無駄な時間をかけずに(この本では約4週間)まとまる」です。
にもかかわらず、時々こういう話を読んでしまいますね。多分、ある種の中毒性があるのかもしれません。
バルタルディの女 (ハーレクイン・ロマンス (R1611))
- 作者: サラ・クレイヴン,杉野さつき
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2000/09
- メディア: 新書
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あらすじ
家庭教師クレアは、ローマで出会った令嬢パオラの誘拐犯と誤解され、警察に連行されてしまう! 彼女の前に現れたのはパオラの結婚相手、セクシーで威厳に満ちた侯爵グイード・バルタルディ。ひと目で心奪われたクレアだが、グイードは彼女に驚くべき提案を持ちかけた。 彼のために、パオラを従順な花嫁に仕立てろですって・・・!?
最悪の出会いから、誤解を重ねた後、ハッピーエンドとなっています。いわゆるベタ展開を、心ゆくまで楽しみました。ヒーローが大富豪、ヒロインは誇り高い美人のテンプレなので、ほぼ一瞬で読むことができますね。実はコミックを先に読んでおり、コミックの絵がかなり気に入っていることと、コミックのヒロイン・クレアがけっこうはっりモノを言う性格だったのでもっと違う話の運びを予想していたのですが、いつものハーレクインでした。
最後にグイードがクレアに事情を説明するのですが、「屋敷中のみんなが知っているのに、どうしてきみだけがそれに気づかないんだ?」とか言ってますね。いやいや、何も説明していないのにわかる訳ないから!エスパーじゃねえしと反論したい気持ちで一杯になりました。でもヒロイン・クレアは、「こんな酷い思い違いをしたのに、まだ私を愛してくれるなんて信じられない」とか言ってあっさり納得、うーん...まぁいいけど。
ハーレクインは平気で10年とか時間をかけて誤解を解く話もあるので、4週間ならまぁ良しとしておきます。 この2人には、私からぜひホワイトボードをプレゼントしたいですね。これは軽量タイプなので、持ち運びもカンタンだと思いますよ。これから愛を育むのに役立つはず!