読書備忘録ーロマンチックな回覧板をまわす

これまでに読んだ本の感想をこっそりと書いていく予定 ロマンス小説多めでかなり偏りと多少のネタバレがあります

ロマンチック

「夢見る赤毛の妖精」アマンダ・クイック

アマンダ・クイックは、以前に感想を書いたジェイン・アン・クレンツと同一人物です。ただしアマンダ・クイック名義で書かれた作品は基本的には時代モノですね。 「いかにもロマンス小説」なうっとりするパートとはうらはらに、ヒロインが投資、つまりオカネ…

「ふたたび恋が訪れて」カーラ・ケリー

地味ロマンチック(私の造語)の名手とも言えるカーラ・ケリーです。本来は地味とロマンチックの相性は良くないはずですが、カーラの手にかかれば世界でたった一つの堅実で大切な恋が生まれてしまいます。若き未亡人が出てくるのですが、エリザベス・ホイト…

「道化師と内気な花嫁」エリザベス・ホイト

最近プライベートが落ち着かなかったので、すっかり更新が滞ってしまったけれど、なんとか頑張りたい今日この頃な私....。 こんな時にはエリザベス・ホイトのセクシーな描写に身を任せてみるのも一つの手かもしれない。 というわけでこの「道化師と内気な花…

「オックスフォードは恋の季節」カーラ・ケリー

エリザベス・ホイトとほぼ真逆といっても良いくらいの作風、カーラ・ケリーです。ヒロインはいつか世界中を旅して、旅行記を書いてみたいという夢を持つエレン。セクシーでもなければエロティックな魅力を持っているというタイプでもありません。でもエレン…

「ひめごとは貴婦人の香り」エイザベス・ホイト

エリザベス・ホイトの感想が多すぎ!なのですが、ホイトは私にとって質・量ともに満足できる作家なので、彼女の本を読み出すとホイト祭りになってしまいます。特にこの『四人の兵士の伝説』シリーズに関しては、ロマンチック度合いが私自身にぴたりとくるの…

「淑やかに燃える口づけを」エリザベス・ホイト

エリザベス・ホイトのメイデン・シリーズ通り第3弾です。「聖女は罪深き夜に」でヒロインだったテンペランスの妹であるサイレンスが盗賊王ミッキー・オコーナーとの恋に落ちる話ですが、これに関しては第1弾から伏線が張られていたので、まぁ順当なところと…

「春の雨にぬれても」リサ・クレイパス

「壁の花」シリーズの第4弾、最終巻です。デイジーは「恋の香りは秋風にのって」の主役だったリリアンの妹ですが、リリアンほどインパクトがあるタイプではないので最初に読んだ時にはこの話にあまり強い印象をうけませんでした。しかし時間を置いて再読する…

「冬空に舞う堕天使と」リサ・クレイパス

この話に関しては「満を持して」という言葉がぴったりで、前回からの布石がバッチリ回収されています。女性にとってセバスチャンという男性は死ぬほど魅力的らしいのですが、実は私自身が全くメンクイではないので、(結構最近まで、メンヘラホイホイのハン…

「恋の香りは秋風にのって」リサ・クレイパス

「壁の花」シリーズ第2弾。もうこれは、超ロマンチックとしか言いようがない話です。あらすじだけ読むと、戸惑うふたりってなんだよ!魔法の香水ってなんだよ!という突っ込みが頭をよぎりますが、本編はロマンス小説としてはパーフェクトかもしれません。イ…

「もう一度あなたを」リサ・クレイパス

私がリサの作品が好きな理由の一つに、時間軸がしっかりしていることがあります。この話は前回の「ひそやかな初夏の夜の」から数年遡った時期の話なんですが、「ひそやかな~」には出てこなかったウェストクリフ伯爵の妹アリーンと幼馴染のマッケナとの恋物…

「ひそやかな初夏の夜の」リサ・クレイパス

リサ・クレイパスの「壁の花」シリーズ第一弾。もしかしたらこのシリーズの中では、この第一冊目が、時代背景を含めて一番良くかけているのかもしれないと思います。 「恋愛」という一種の虚構が結婚生活という現実に上手く着地するまでの話。結局アナベルが…